ガレージテントは、生地(シート)と
パイプ(フレーム)の構成になります。
ですから、当然のことですが
ガレージテントを語るうえで
どのような生地が使用されているか
ということはとても大事なポイントです。
今回のテーマは、ズバリ、
ガレージテントの「生地」についてです。
そのガレージテントには
どのような生地が使用されているのか
また、その生地の特徴をしっかり理解しましょう。
主要素材の種類と特徴
ガレージテントの魅力はと言えば
コストパフォーマンスの高さです。
従来の固定式車庫と比較すると
その差は歴然としています。
従来の車庫であれば、設置しようと思えば
おおかた100万円〜300万円程の費用がかかります。
しかし、ガレージテントなら
5万円〜30万円程度の費用で
設置することができます。
組み立ても簡単に行うことができるから
迅速な導入が可能です。
しかし、ガレージテントは
簡易型ガレージであるため
どの程度の耐久性なのかも
とても気になるポイントです。
従来の固定式車庫ほどとは言わないものの
雨や風、雪の重みにも耐えて欲しいですよね。
ガレージテントは
生地とパイプの構成物であるため
当然この両者に注目することになります。
また、耐久性を確認するため
接続部や、ガレージテントを安定させる方法
(ペグや重り)、また、補強可否について確認する
必要があります。
フレーム
ガレージテントの場合、フレームには通常
スチールやアルミニウムが使用されています。
スチールは強度が高く
ガレージテントに適していますが
やや錆びやすいです。
一方、アルミニウムは軽量で
錆びにくいですが、強度はやや劣ります。
生地
そして、ガレージテントの生地には
ポリエステルやPVC(ポリ塩化ビニル)が
一般的です。
それ以外には、ナイロンやコットン
ポリエチレンなどがあります。
ナイロン

ナイロンはとても軽量で
かつ耐久性が高い生地素材です。
ポリエステルよりも薄くて軽く
柔軟性にも優れて、ピンとした状態を
維持することができます。
摩擦にもタフで、撥水性も高めです。
ある程度の衝撃にも
耐えてくれることでしょう。
しかし、紫外線には
それほど強い訳ではありません。
使い続けることで
変色したり劣化が起こることがあります。
ナイロンは本来非常に熱にも弱いですが
難燃加工が施されている、自己消火性のものが
多く販売されています。
一気に燃え広がらず、自ら消化する能力のことです。
コットン

コットン素材はナチュラルな風合いが魅力です。
吸水性や吸湿性があり、通気性もよく
厚手でタフ、火にも強いです。
さらに、通気性が高く、結露もしにくく
湿気を吸収しガレージテント内部の湿度を
自然に整えます。
ガレージテントの中での
長期間の作業にも適しているシート素材です。
一方で、コットン素材は重い傾向があります。
さらに、水に濡れれば
水分をため込んでとても重くなります。
乾燥を意識したり
しっかりメンテナンスを行わないと
カビが発生してしまうでしょう。
また、コットンの目には
汚れが入り込みやすいため
汚れが落ちにくいこともデメリットです。
ポリエステル

ポリエステルは薄手で
軽量なので持ち運びが楽です。
他の素材と比較して
紫外線による劣化もしにくいです。
また撥水性があり、雨をはじきやすく
吸湿性も低いため、濡れたとしても軽いままです。
濡れてもすぐに乾き、カビが発生しにくいです。
また、ポリエステルは
コットンやナイロンに劣るものの
充分耐久性はあります。
また、耐熱性、耐摩耗性もあり
しわになりにくく、主として繊維として
衣料品やカーペット、フィルムや容器として
利用されています。
ただし、ポリエステル生地は火や熱に弱めです。
また、通気性が低めで
夏場はガレージテント内が蒸して
暑くなりやすいです。
吸湿性も低めで
シートの表面に水滴がつきやすく
結露も起こりやすいです。
PE(ポリエチレン)

ポリエステルとPE(ポリエチレン)どちらも
石油から作られ、似た素材ではあるのですが
多少違いもあります。
ポリエチレンの場合、軽く、柔軟性があり
耐水性が高めの素材です。
吸水率は0.01%以下でとても低く
水をほとんど吸いません。
主として、包装材やプラスチック袋
容器などに有効活用されています。
また、ポリエチレンは寒さに強く
-20℃程度の温度であれば
変形することもありません。
冬のシーズンにも
しっかり持ちこたえてくれることでしょう。
ただし、デメリットも。
ポリエチレンは70℃以上で変形が起きたり
燃えてしまったりすることがあるため
火の近くなどでの使用は不向きです。
紫外線にも弱いので
直射日光があたりやすい屋外での使用には
あまり向いている訳ではありません。
屋外で使用するためには
何らかの対策も必要でしょう。
また、柔軟性に優れていますが
それゆえ傷がつきやすく
強い力が加わったりするような
場所の使用には不向きです。
PVC(ポリ塩化ビニル)

ポリ塩化ビニルは
熱可塑性プラスチックの一種で
PVCともよばれる素材です。
擦れに強く、傷がつきにくいメリットがあります。
また、耐候性や耐水性にも優れ
屋外でも有効的に使用することができます。
また、ポリエチレンなどと比較して
引火や着火しにくく難燃性が高い素材です。
一方、ポリ塩化ビニルのデメリットは
耐熱性や耐寒性が低いことです。
具体的に言えば、60~80℃程度でやわらかくなり
強度が落ち変形しやすくなります。
5℃以下になれば、耐久性は低下し
割れやすくなってしまいます。
以下は、それぞれ生地素材の
メリットデメリットを簡単に表にまとめてみました。
ポリエステル | PE(ポリエチレン) | PVC(ポリ塩化ビニル) | ナイロン | コットン | |
メリット | 軽い紫外線に強い撥水性がある吸湿性が低いカビが発生しにくい | 柔軟性がある耐水性が高い寒さに強い | 擦れに強く傷がつきにくい耐候性や耐水性に優れいる難燃性が高い | 軽量耐久性が高い柔軟性に優れている摩擦に強い撥水性が高い | 水性や吸湿性がある厚手で丈夫火に強い通気性が高い |
デメリット | 火や熱に弱い通気性が低い吸湿性が低い | 火や熱に弱い紫外線に弱い傷がつきやすい | 耐熱性が低い耐寒性が低い | 紫外線に弱い熱に弱い | 重い汚れが落ちにくいカビがつきやすい |
劣化を防ぐ

ガレージテントの寿命を最大限に
延ばすためには、シートに対しての
適切なメンテナンスも欠かせません。
日々のお手入れもサボってしまうことで
シートの劣化を早めてしまうことになります。
日々のお手入れ
なんと言っても
ガレージテントの寿命をのばすポイントは
「メンテ」と「点検」の意識にあります。
定期的な清掃も怠らないようにしましょう。
日々ちょっとずつでも行うことで
俄然、ガレージテントの寿命を大きく
変えることができます。
ガレージテントの生地の表面は
少なくとも月に1回程度はやわらかいブラシや
布でお掃除をしましょう。
鳥のフンであったり、木々の樹液などに対しては
そのまま見過ごせばすぐにシートを傷めてしまうため
見つけたら、即、水で洗い流してください。
強力な洗剤や高圧洗浄機の使用はNGです。
シートに対して
特に注意したいのはシートの張り具合です。
適度な張りを維持できている状態であれば
雨水の溜まりを防ぐことができ
生地も長持ちさせることができます。
風によるダメージだって軽減できるでしょう。
シーズンごとの気温の変化によって
シートは伸び縮みするものであるため
マメな確認・調整が必要です。
また、シートに小さな破れや穴を発見したら
そのまま放置せず、すぐに都度、補修する意識が
大事です。
シートは、容易に交換もすることができるため
これ以上、自己修理が難しい……
と思えば、潔く変える意識も大事ですね。
保管方法
シートをバラして収納する場合
汚れがシートに残ったままだとカビの元となります。
キレイに落としてたたむようにしてください。
そして、必ずしっかりと乾かしましょう。
乾いていない状態であれば
すぐにカビがつくことになります。
施されている防水性能なども
著しく低下してしまうでしょう。
保管方法も間違えれば、カビが発生したり
虫食いにあう危険も出てきます。
シートは、風通しのいいところで
保管することがベストです。
自宅の押入れなら
乾燥剤とともに収納するといいでしょう。
生地を傷める可能性があるため
乾燥剤以外の防カビ剤などは使用しないように
してください。
湿気の問題だけではなく
直射日光が当たらない場所での保管をお願いします。
高密度の
ポリエチレン180gsm
のシートとは

株式会社末広工業のガレージテントでは
高密度のポリエチレン180gsmのシートを
使用しています。
それは、防水性があり、UVをカットし
耐久性も充分に期待できる生地です。
ポリエチレンは、コットンやナイロン生地と比較して
耐久性は低いとも言われていますが
高密度のポリエチレン180gsmのシートは
充分、それを補う機能性をもつ素材です。
株式会社末広工業では
高密度のポリエチレン180gsmのシートが
ガレージテントの生地素材として一番適している
と判断しました。
まとめ

様々なガレージテントがあり
多種のシート素材が使用されているため
そこに注目するのは
正しいガレージテント選びの方法です。
株式会社末広工業のガレージテントは
生地に対して、
- 防水性
- UV対策
- 耐久性
の3点に着眼しました。
実験や研究を繰り返し、試行錯誤の結果
他のメーカーに負けない
長く大事なクルマを守ってくれる
丈夫なガレージテントが完成しました。
どの程度のものであるのか
実際に目で見てご確認ください。

株式会社末広工業は、丁寧で、迅速な
お客様サポートにも力を入れています。
シートのことでまだわからないことがある……。
そのような方々は
まずは、気軽にこちらでご質問ください。